カベノイエ

2008 renovation / Nakatsu / Osaka/

一続きの人の動きを「所作」といいます。部屋の大きさに関わらず、所作に必要な大きさは昔からそんなにかわりません。

所作に必要な物理的なスペースと、心地よいと感じる感覚的なスペースには差があるのではないかと気になっていました。

このズレを意識しながら、67.8m2のマンションの一室をリフォームしました。

ここでは、視界に入る物を制限するために、1つ1つの所作に基づいて、改修前より細かく壁を建てていきました。

そして、壁と天井の間に「抜け」を設け、空気のかすかなつながり、天井の連続感を見せることで、空間のズレを操作しようと試みました。

実際に部屋に立つと、カベの存在はとても大きく、カベがあるからこそカベの向こうを意識させてくれます。

カベによって凛とした空気感、広がり感を作り出せました。

改修床面積/67.8m2

□設計 近藤英夫建築研究所+旅するオウチ  □施工 福岡工務店

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